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嘘をつくのがやめられない

こんにちは。

セラピーサロンBonityの横内です。

 

「嘘」とは、

シンプルにいえば、事実とは違うことを表現すること

そんな感じでしょうか。

嘘をつくのがやめられない

たとえばー

花瓶をうっかり割ってしまったとき。

「バレたら怒られる!」と感じた瞬間に

「僕じゃないよ」という言葉。

これは、自分を守るためにつく嘘

 

また、本当は心の中で

「そんなことをやるのはイヤだ!」と思っているのに

周囲の気持ちを優先して

「大丈夫です。やります。」と答えてしまう。

これは自分の本音に嘘をつくこと

 

感情感覚に目を向けると、

「悲しいのに、悲しくない」

「怒っているのに、怒ってなんかいない!」

と、自分の感情を否定することも

自分の感覚に対する嘘と言えるのかもしれません。

 

こうして見てみると、

嘘にはさまざまなパターンがあるようです。

 

今回のタイトルは 

「嘘をつくことがやめられない」

 

ここからは、20代半ばの羊くんのお話です。

羊くんの父親は、幼いころからとても「しつけ」に厳しい人でした。

正直に話すと激怒され、嘘をつけば怒られずに済む。

しかし、噓がばれると「次に嘘をついたら家を出ていけ!」

と言われる。

 

そんな経験の繰り返しから

羊くんは咄嗟に嘘をつく癖を身につけてしまいました。

 

大人になった今でも、親の前では萎縮し、

「怒られたくない」という一心で、無意識に嘘をついてしまう。

そして、そんな自分に嫌悪感を感じるようになってきたのです。

 

◆親からの二重拘束(ダブルバインド

この親子のやり取りの中で、何が一番問題なのでしょう。

Aくんのお父さんの言動に注目してみてください。

 

お父さんは、羊くんが正直に言うと激怒します。

これは羊くんにとって、それは

  • 「正直に言ってしまったら、怖い目にあう」
  • 「正直に言うことは、悪いことなんだ」

という無言のメッセージになります。

 

結果として、羊くんが選べる道は

「正直に言わないこと」ー

つまり、「嘘をつくこと」になってしまいます。

 

ところが、今度は嘘をついてそれがばれたら

「出ていけ!」と怒鳴られてしまいます。

つまり、

  • 「嘘をつくことも許さない」
  • 「嘘をついたらお前という存在はいらない」

というメッセージになってしまうのです。

 

このように、どちらを選んでも罰せられる。

そんな矛盾したメッセージを送り続けること

二重拘束・ダブルバインドといいます。

 

羊くんは一体何を選んだらいいのでしょうか。

正直に話しても怒られる。

嘘をついても怒られる。

ーどっちを選んでも、行き場がなくなってしまうのです。

 

◆二重拘束(ダブルバインド)の他の例

もっとわかりやすいダブルバインドの例を挙げてみましょう。

 

例1:「いいよ」と言った後で、それをくつがえすケース

親「今日は遊んできてもいいよ。」

子「じゃぁ、〇〇くんと遊んでくる!」

親「あの子は、勉強できないからダメ!」

子「・・・・」

子どもは親から言われた通り、

遊びたい人を選んだだけなのにそれを否定されてしまうと

「誰を選んだら正解?」

「親が喜ぶ人を選ばなくちゃいけないの?」

と混乱してしまいます。

このような状況が続くと、

子どもは自分の意見や欲求を親に言えなくなる恐れがあります。

 

例2:両親の言うことが違うケース

母「部活を頑張っていいんだよ。」

父「部活なんかより勉強が大事だろ!」

子「・・・・」

このケースでは、

部活をやっていいのか

勉強を最優先すべきなのか判断ができず混乱してしまいます。

 

例3:事実と異なることを言って脅すケース

親「オモチャを片付けないなら捨てるよ!」

→実際には捨てないのに、怖がらせて子どもの行動をコントロールしようとする。

このように、事実と違うことを言って

恐怖で子どもを従わせようとするのもダブルバインドです。

繰り返されることで、子どもは「親は本当は捨てない」と分かってしまい、かえって片づけをしなくなることもあります。

 

◆二重拘束(ダブルバインド)のデメリット

子どもが、矛盾の狭間で身動きが取れなくなる「ダブルバインド」。

具体的にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。


  1. 子どもが親を信頼できなくなる
  2. 子どもから自分で考える力を奪う


1. 子どもが親を信頼できなくなる

「さっきお母さんは『遊んできていいよ』と言ったのに、今度は『ダメ』と言われた」

このように、親から矛盾したメッセージを受け取ると、子どもは強い混乱やストレスを感じます。

すると次第に、

  • 親の言うことは信用できない
  • 親は自分の期待を裏切る存在だ

と捉えるようになり、親への信頼感が薄れてしまうのです。

 

2. 子どもから自分で考える力を奪う

母親は「部活頑張ってね」と言うけど、父親は「部活じゃなくて勉強をやれ!」という。

このように親によって言うことが違ったりする場合、

子どもは、まるで「やじろべえ」のように

どちらにも倒れないようにとバランスを取ろうとして気が抜けません。

 

しかし、どちらに従っても「間違い」とされてしまうため、次第にー

  • 正しいのはどちらなのか「正しいもの探し」をし始めてしまう
  • 自分自身がわからなくなる
  • 自分の意志で考えて行動する力を奪われてしまう
  • 「間違いたくない!」という気持ちが強くなる

という悪循環に陥っていきかねません。

 

◆親にできることとは?

今振り返ると...

私自身も子育ての中で、ダブルのメッセージを送っていたことが多々ありました。

「お母さんは、さっき言ったことを簡単に変えるよね」

と子どもに言われてギョッとしたのに(今でも覚えています)

「そう?でもこっちの方がいいんじゃない?」

と、軽く流していました。

 


子育てに「100%正しいやり方」なんて存在しません。

もしあったとしたら、親も子も窮屈で仕方がないでしょう。

 

大切なのは、今気づいて、これから変えていくこと。

そうすれば、親子ともにずっと生きやすくなるはずです。

 

今日からできることを一歩ずつ進めていけるといいですね。


ここまで読んでいただきありがとうございます。