こんにちは。
セラピーサロンBonityの横内です。

今回のテーマは
なんでいつも私ばかりうまくいかないんだろう
1. LINEを送ったのに返事が来ない → 「私は嫌われているに違いない」
- 他人の気持ちを根拠なく決めつけてしまう
相手はただ忙しくて連絡がとれない状況だったかもしれないのに、「返信がない=私は嫌われている」と勝手に理由を作り出しています。"心の読みすぎ"の典型です。 - 一度の出来事を極端に予測してしまう
たった一度の返信の遅れで「もう私は嫌われた」と早合点し、そこから「この先もうまくいかない」と極端な未来予測にまで広げてしまうことがあります。
2. プレゼンして反応が薄い → 「やっぱり私には向いていないんだ」
- 「自分はダメ」とレッテル貼ってしまう
プレゼンをして、クライアントから「思うような反応が得られなかった」というのはただの事実。それが人としての価値を決めるわけではありません。それなのに、自分に「やっぱりダメなんだ」と自分にネガティブなレッテルを貼ってしまいます。 - 一度の失敗を永遠に続くものと考えてしまう
たった1度の経験を根拠に、「この先もずっとできないに違いない」と拡大解釈してしまいます。 - 白黒思考に陥ってしまう
現実には100%うまくいくことなんてないのに、「100%でなければ失敗」という極端な基準で物事をとらえてしまうことも。自分に対して非常に厳しいため、他人にも向き「努力を求めすぎる」「小さな失敗が許せない」といったこともあります。
3. ファッションに挑戦 → 似合わず「お金をどぶに捨ててしまった」
- 短所を大げさにとらえてしまう
「似合わない服を買ってしまった」=「とんでもないことをしまった」と拡大解釈してしまうこともあります。 - 感情に引っ張られて判断してしまう
「がっかりした気持ち」に圧倒されてしまい、理性的に考えられなくなってしまいます。その結果「しんどいから、片付けようなんて気になれない」というように行動を先延ばししてしまうこともあります。
一度の失敗を拡大解釈して「もう自分は終わりだ」と絶望したり、
相手の心を読み過ぎて「私は嫌われたに違いない」と落ち込んだり、
白黒思考にとらわれて「完璧にやらないなら意味がない」と自分を追い込んでしまう。
こうした「出来事に反射的に浮かぶ思考のクセ=自動思考」は、なぜ起きるのでしょうか。
たとえば、プレゼンがうまくいかなかったこと。
それ自体は「ただの事実」であり、過去は変えることができません。
けれど世の中には、同じ出来事を目の前にしても「よし!今回は失敗したけど、次でリベンジだ!」と自分の進む道に舵を切れる人もいます。
一方で、必要以上に劣等感を背負い込み、「自分のダメなところ」をわざわざ数え上げて確認してしまう人もいます。
その結果「なんで私ばかりうまくいかないんだろう」と絶望感に飲み込まれ、グルグル思考に陥ってしまうのです。
◆親から受け継いだ信念(ビリーフ)を子どもは強化していく
子どもは、幼少期の養育者との関わりの中で物事の捉え方や信念育み、それを大人になるまで強化しながら成長していきます。
ここで大人になってから
「白黒思考」+「レッテル貼り」+「条件付き自己価値」
で苦しんでいる羊さんの話をしましょう。

羊さんの幼少期は、変に大人びた子どもでした。
しっかりしていて、手がかからず、自分のことは自分でできる。
親も「うちの子はしっかりしていて手がかからなくて助かる」と、それを喜んでいました。
羊さんがしっかり者になったのは、弟ができたのがきっかけでした。
小さな羊さんは「ちゃんとしていれば認めてもらえる」という安心感を得る一方で、
「ちゃんとしていない私に居場所はない」
という恐れも同時に抱えてしまったのです。
その結果、羊さんはいつも「ちゃんとしなくちゃ」を基準に行動し、
やがて「ちゃんとしていない自分=ダメ」という思考へとつながっていきました。
- 白黒思考
「ちゃんとしている=OK」「ちゃんとしてない=Not OK」と0か100でしか考えられない - レッテル貼り
「ちゃんとしていない自分はダメな人間」と自分にネガティブなラベルを貼ってしまう - 条件付け自己価値
「ちゃんとしている私は価値がある」「ちゃんとしていない私は価値がない」と”価値=条件付き”で判断してしまう
これを抱えたまま、人と関わるってどうだと思いますか?
羊さんにとって、かなりの苦痛になることは容易に想像できます。
やがて、
「ちゃんとしていない自分は、他人から馬鹿にされるかもしれない」
「完璧にこなせないと、人から嫌われてしまうかもしれない」
という不安につながり、ついには「人が怖い(対人恐怖)」という魔のループつながっていってしまうのです。
そして、「ちゃんとしている私に価値がある」という条件付けの自己価値は、
「頑張って努力し続けなくてはいけない」
というドライバーを強めるので、頑張ることをやめられなくなってしまうのです。
やめてしまったら、それは羊さんにとって自分の居場所を失うことになり、絶望を意味します。
それは恐怖以外のなにものでもありません。
◆思考のクセに気付いたら...
では、出来事に対して反射的に湧き上がる思考に気が付いたら、どうしたらいいのでしょうか。

- 書くこと
- 言語化すること
書くという作業は、自分の心の整理に役立ち、一人で完結できるタスクです。
下記の【思考を変えるワーク】を、ノートや携帯メモなどに書き出してみませんか。
冒頭で挙げた「友達にLINEを送ったのに返事が来ないとき、『私は嫌われているに違いない』と落ち込んでしまう。」という例で見ていきましょう。
【思考を変えるワーク】
①出来事
昨日、友達にLINEを送ったのに返信がこない。
②感じた思考を書く
返信がこないということは、わたしは嫌われたにちがいない。
きっと、この先この友達とはもう会うこともないだろう。
返信はすぐにすべきだ。
③その時の感情を書き、点数をつける
(蔑ろにされたような気がして)悲しい...80点
(無視されたような気がして)腹が立つ...75点
④俯瞰的思考をする(適応的思考)
もしかしたら、相手は都合が悪く昨日は返信できなかったのかもしれない。
返信が遅いことと、友人関係が続くかどうかは別の話だ。
すぐに返せないからといって、相手を大切に思っていないわけではない
⑤今の感情に点数をつける
(蔑ろにされたような気がして)悲しい...35点
(無視されたような気がして)腹が立つ...30点
ここで大切なことは、
「ネガティブな気持ちや感情に気付いたら、それを否定しないこと」です。
そして俯瞰して出来事をみたときに、必要以上にポジティブになる必要もありません。もし難しければ、「大切な友達が困っていたら自分だったらなんて声をかけるかな」と考えてみてもいいでしょう。
さらに、起きた出来事の「事実」を客観的に見直すことも大切です。
ここに無理があると、例えば「返信が遅いことと、友人関係が続くかどうかは別の話だ。」と書いても、自分自身が信じられなくなってしまいます。
私自身も「自分のことが一番わかっているようで、実はわかっていなかった」ということに気付きました。
だからこそ、内側をじっくり見て、気付いて、理解して、受け入れることが大切だと感じています。
ここまでお読みいただきありがとございました。